2010年10月12日
Vol.76 風邪予防
夏の疲れがでたのか、それとも急に涼しくなったせいか、うちでは私以外の3人が鼻をたらしたり、夜中にずっと咳をしたりしています。
夏の終わりになるとよく、免疫力が下がるという言葉を耳にします。
そもそも免疫力とは、「免(病気)を免(まぬが)れる力」のこと。
私たちが本来持っている自己防衛システムです。
つまり、免疫力が低下すると身体にダメージがでてき、風邪をひいたりするわけで。
昨年はそういえば、うち中でインフルエンザが流行り、つらい思いをした記憶が・・・。
今年は、かぜに負けない、インフルエンザになりにくい身体を作ろうと、免疫力アップについて、ちょっと調べてみました。
なので、今回は、免疫力の中でも、特に風邪予防についてのお話。
● 風邪予防にはビタミンA
細菌やウイルスは、鼻やのどの粘膜から侵入するので、風邪を予防するのはまず、粘膜の働きを強くすることが大切。
そのために有効なのがビタミンA。
ビタミンAは、レバーや、うなぎに豊富なのは知っていましたが、そんなの毎日食べる訳にもいきません。
そこで、いいものがありました、ありました。銀ダラです。
うなぎと同じくらいビタミンAやEも豊富、白身魚なので、脂がのっている割にカロリーはさほど高くなく、子供も大好き。
ちょっとお値段がお高めなのが、たまに傷でしょうか(笑)。
さっそく銀だらを子供と一緒に買いに行くと、魚屋で並んでいる銀だらと真鱈を見ながら尋ねられました。
「銀ダラって鱈の仲間なの?」
「・・・。」
いや、鱈の仲間じゃない。
それは知ってる。
でも、じゃあなんなんだ?と。
で、うちに帰って子供と一緒に、食材図鑑(魚の図鑑はうちにはない 笑)で調べてみました。
銀ダラは、カサゴ目ギンダラ科に属し、やはりタラ科の魚とは違いました。
名前の由来は鱈に見た目が似ているからだそうです。
まぎらわしいですね。
紛らわしいといえば、メルルーサという魚もいますが、これはタラ目メルルーサ科。
タラの仲間に近いのですが、メルルーサを銀だらと呼んだりもしているそうです。
ちなみに、もうひとつ。
メルローは、銀むつのことです。
話がだいぶそれちゃいましたね。
● βカロテンとビタミンAは違うの?
ビタミンAは化学名をレチノールといい、動物性の食品にしか含まれていません。
よく一緒にされる、βカロテンは、植物性の食品に含まれ、体内で必要な分だけビタミンAに変化します。
レチノールは通常、80~90%が吸収されますが、βカロテンはそのままだと30%以下の吸収率です。
これが、油に溶けると、80%まで吸収率がアップします。
ですから、βカロテンは油で調理するといいようです。
βカロテンは緑黄色野菜に多く含まれています。
また、ビタミンEやCなども一緒にとるようにすると、ビタミンAが安定します。
● 攻めの野菜と守りの野菜。
緑黄色野菜が、身体にいいということは、よく知られています。
が、実は、免疫力をアップさせるには、大根やカリフラワーなどの淡色野菜のほうが優れているそうです。
近頃注目を集めている「ファイトケミカル」という成分がたっぷり含まれているんだそうです。
ファイトケミカルとは、植物が自分で、紫外線や害虫などから身を守るために作りだした成分で、ポリフェノールなどもこれに含まれます。
細菌やウイルスなどから身体を守るためには、免疫力を強くする野菜(ビタミンCやポリフェノール、きのこ類キャベツやカリフラワーなどの淡色野菜)と粘膜などを鍛え身体を守る野菜(βカロテン、ビタミンB群、Eなど)をバランスよくとることが大切だということです。
栄養の勉強をしていると、いつも思いますが、結局は、いろいろな食材をかたよらず、代わる代わる食べなくてはいけないということなんですよね。
あ、でも、予防には、ビタミンAですよ。
かぜをひいちゃったら、ビタミンCです。
いつもより更にいっぱいとってください(笑)。
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