コラム

KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』

2019年1月7日

Vol.87 従業員の健康は自分の健康

新年あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

前年は多くの災害や事件がありました。

今年こそ穏やかな1年でありますように願っております。

個別のことではありますが、昨年暮れ、ある顧問先のお店で、料理長が病気で、突然、倒れるといったトラブルが発生しました。

要の人間が急に職場から姿を消すと、本人はもちろんですが、お店も大変です。

大型店で補う人材がいれば何とかなるでしょうが、ギリギリの人数で営業しているお店にとっては一大事。

暮れの繁忙期となればなおさらです。

ランチメニューは絞り込み、グランドメニューもオペレーションを考えて再編成。

当然、メニューブックなどの変更作業も発生します。

また、スタッフの休日を確保するために、店の休日の設定や、営業時間の短縮、宴会の獲得数も制限しなくてはいけなくなりました。

何より繁忙期にこれらを営業時間外で考えねばならなかった経営者が厳しい状況でした。

『企業は人なり』という言葉があるように、会社や店は人に支えられています。

恒常的な働き手不足のなかで、健康管理は「自己責任」ではなく、企業が従業員の健康をしっかりと管理・ケアしていかなければ生き残ることが難しい時代となってきたということでしょう。

従業員の健康は自分の健康と同じくらい重要なんですね。

皆さん、そこのところの対策はキチンとできていますか?

季節的にはインフルエンザの感染が怖いですね。

手洗い、うがいはこまめに行うこと、疲れをためないよう休養しバランスのとれた栄養を摂ること、もちろんインフルエンザが流行する前のワクチン接種も重要ですね。

風邪・インフルエンザ予防の方法としては、「15分おきに水を飲む」がテレビなどで紹介されています。

患者の治療にあたる医師がインフルエンザ予防法として、自分が実践している方法の1つとして「一口飲み(嚥下)」をあげ、10~15分に1回、水分を飲み込むとのどの乾燥を防ぐ効果がある、また喉に着いたウイルスを流し去る効果があると説明しています。

多くの医師が実践している方法で、15分が理想ですが1時間毎でも、お茶やお水を飲むことで喉についたウイルスを胃に流して、胃酸で弱らせてしまうことができるそうです。

うがいは吐き出さないといけないので仕事中はなかなかできませんが「一口飲み」なら可能ではないでしょうか。

水分補給は、暖房が効いている店内での冬の脱水症の予防にもなりますね。

ぜひ実践してみてください。

ちなみに、免疫力アップのためにはカテキンが含まれるお茶のほうが風邪の予防にも良いそうです。

さあ、今年もバリバリ、健康で頑張りましょう。

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