2011年11月7日
Vol.89 野菜350g
健康のために食べたい1日の野菜の量は、350gといわれています。
1995~199年の国民栄養調査から、20歳以上の男女のデータを元に、カリウム、ビタミンC、食物繊維の目標量を十分摂取するためには、野菜がどれくらい必要なのかを分析した結果だそうです(参考:厚生労働省のHPより)。
しかし、現状は、まだ平均290gしかとれていないそうで、しかも、その数値をあげているのは、60代。
20~40歳では、250gもとれていないという結果がでています。
CMで、“今日食べた野菜、ラーメンのねぎだけ”なんてフレーズがありましたが、ちょっとどきっとしませんでしたか? (笑)。
今回は、野菜350gの話。
● 350g、どんな野菜でもいいの?
緑黄色:淡色=1:2の割合でとるといいと言われています。
gにすると、緑黄色野菜120g、淡色野菜230gといったところでしょうか。
ところで緑黄色野菜って、どんな野菜ですか。
赤や、緑、黄色などの色が鮮やかな野菜?では、なすは?きゅうりは?
正確に言えば、緑黄色野菜とは、厚生労働省が定めた「原則として、可食部100gあたりカロテン含有量が600μg以上の野菜」としています。
なすやきゅうりなどのように、一見色の濃い野菜に見えても、実の色(中身の色)が薄く、カロテンが少ないものは淡色野菜だそうです。
また、原則、とあるように、トマトやピーマン、アスパラガスなどは、カロテン含有量は基準以下ですが、一度に食べる量や頻度が多く、カロテンの補給源として優れているので、緑黄色野菜とみなされています。
同じ野菜でも、部位によって分かれる場合もあります。
大根やかぶの根は淡色野菜ですが、葉は緑黄色野菜に分類されます。
緑黄色野菜のほうが、話題になることが多く、栄養価が高いと思われがちですが、淡色野菜には、免疫力をアップする効果や、食物繊維が多く、また、量が多く食べられる野菜が多いというメリットもあります。
● 1日分の野菜を1食で摂取してもいいの?
もちろん、毎食バランスよくとるにこしたことはありませんが、1日の中で、350gの野菜がとれればよし、と、もっとゆるく考えれば、1週間のうちで、バランスよく350×7=2450gの野菜がとれればよしと考えるとよいようです。
例えば、昨日お肉を食べ過ぎてしまったから、今日は野菜をたっぷりと摂ろう、というのも大事な考え方。
しかし、果物や淡色野菜に多く含まれるビタミンCは、体内で蓄積できず、余分はすぐに排出されてしまうので、できれば毎日とる方がいいようです。
生野菜は酵素やビタミンCが摂れますが、量が食べられません。
加熱するとかさが減りますので、量は食べられますが、酵素やビタミンCは減ります。
野菜の種類もいろいろ、調理法も生と加熱といろいろと、野菜を食べる方が、食べる楽しみ的にも、栄養的にもいい訳です。
● 野菜ジュースで1日分の野菜はとれるの?
最近は、1日分の野菜などと明記している野菜ジュースが増えました。
ここで、みなさんがお持ちの多くの疑問は、これ1本で350gの野菜の栄養がとれるのか、です。
ジュースに加工する過程で、ビタミンCや食物繊維はほとんどの場合減ってしまいます。
中には、あとで補ってある商品もあるようですが、ほとんどの野菜ジュースは、350g分の野菜の栄養は摂れないといえるようです。
ただし、生野菜を食べるより、カロテンやリコピンは吸収されやすいようで、補助食品として捕らえるのが、いいかもしれません。
350gの野菜を計ってみると、意外に、そんなに量はない、という感想が多いようです。
しかし、それが、毎日となると、なかなか食べられていない。
確かに、外食が続くと、野菜が少ないなぁと感じます。
また、スーパーで買い物をしても、肉よりも魚の方が高く、魚よりも野菜の方が高かったりもします。
なかなか、野菜がとりづらい環境になっていることは事実ですね。
石田義昭『飲食店繁盛ダネ!』
“繁盛仕掛け人”石田義昭が飲食店開店の秘訣から売上増進の策および、日本各地の販売促進事例をわかりやすく解説、紹介します。
井上奈々子の『食の豆々知識』
飲食店における重要なメニューの考え方、作成方法、そして商品開発の極意など、繁盛につながるヒントを余すところなく紹介します。
KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』
実践コンサルタントが各地を回りまさに“事件は現場で起きている”を心に目を光らせ、見つけた問題点を鋭く指摘、改善を容赦なく進言、普段の行動の様子を紹介します。
飲食店経営のあらゆる
お悩み、相談、ご質問をお受けします