このコーナーは消費者の高まる健康志向のなか、飲食店で提供する「体が喜ぶ健康的なメニュー」にスポットをあて、
ダイエット、アンチエイジング、アレルギー対策・美肌効果・骨粗しょう症対策、冷え性対策など様々なテーマでのメニューを毎月お届けします。是非、元気になるお店創りにお役立てください。
プチ薬膳 ~うつや気がめいっているときに~
ふわっと鶏むね肉のから揚げとえんどう豆の初夏のサラダ仕立て
プチ薬膳~うつや気がめいっているときに~
ふわっと唐揚げとスナップえんどうの初夏のサラダ 232.5kcal 塩分2.3g
5月病とよく言われますが、これは、中医学的にいうと気鬱の状態。
春は「肝」の働きが活発になりますが、「肝」の気を使いすぎると、「肝」が働かなくなり、情緒の抑鬱につながります。
ため息、怒りやすくなる、眠りが浅い、気がめいる、など気になることはありませんか?
ひどくなると、腹痛や便秘、下痢、吐き気などの症状もでてきます。
グリーンピースは、うつ状態の改善をはかります。スナップえんどうや、豆苗そして玉ねぎも同じ役割。
卵は精神を安定させる作用があり、また、鉄分も豊富で貧血や疲れにも役立ちます。
爽やかなボリュームある初夏のサラダで、滞っている「気」のめぐりをよくし、気持ちよく過ごせるといいですね。
<ふわっと唐揚げとスナップえんどうの初夏のサラダ>
鶏はむね肉で軽く仕上げます。よく水分を吸収させることと余熱で火を入れることがポイント。
(材料)…鶏むね肉100g、卵 1/2ヶ、スナップえんどう 50g、豆苗 20g、新玉ねぎ 20g、フリルレタス20g、
薄口醤油 大1/2、酒 大1/2、小麦粉・片栗粉 適宜、マヨネーズ 大1、ケチャップ 大1、
レモン汁 少々、塩・コショウ 少々、揚げ油 適宜
- 鶏むね肉は、そぎ切りにし、薄口醤油、酒を加え、水分がなくなるまでよくもみ込む。
- スナップえんどうは筋を取って茹でる。玉ねぎはスライスし、水にさっとさらす。豆苗・フリルレタスは適当な大きさに切る。野菜はすべて混ぜ合わせておく。卵は固茹でにし、4つにクシ切りにしておく。
- マヨネーズとケチャップを混ぜ、レモン汁、塩・コショウで味を調える。
- ①の鶏に小麦粉と片栗粉を混ぜ合わせたものをまぶし、180℃の油で2分、色付くまで揚げる。
そのまま4分おき、余熱で火を通す。
- 器に②のサラダと卵、④のから揚げを盛り付け、③のドレッシングをかける。
こちらもおすすめ…。追加するなら…。
<えんどう豆のすりながし>
げっぷやしゃっくりがする場合は、消化を助けてくれる、かぶや大根などの食材を加えます。
グリーンピースの色鮮やかな、和だしの優しいスープです。
(材料)…グリーンピース50g、かぶ 小1/2、かつおだし 100cc、生クリーム 少々、薄口醤油、酒、塩 適宜
- かぶは適当な大きさに切り、かつおだしで煮る。かぶに火が通ったら、薄口醤油、酒、塩で吸い口よりも少し濃い程度に味を調える。
- グリーンピース加え、やわらかくなったら、すぐにミキサーにかける。
※ここで、ボウルに入れ、まわりから氷水を当てて冷ますと、グリーンピースの色が鮮やかに仕上がる。
- 温めなおし、器に注ぎ、生クリームをたらす。
<夏みかんのマチェドニア>
かんきつ類やジャスミンティなど香りのよい食材も効きます。また、クコの実は、弱っている「肝」によく効き、疲労や無気力などにも効力があるとされています。赤が映えるので、食欲増進にも。
(材料)…夏みかん(他、グレープフルーツやオレンジなどでも) 5~6切れ、クコの実 3~4粒、
ジャスミンティ 30cc、はちみつ 5cc、ミント 適宜、
杏仁豆腐(できれば、やわらかいタイプのもの) お好みで。
- ジャスミンティにはちみつで甘みを付け、皮をむいた夏みかんとクコの実、ミント(飾り用に少しとっておく)を浸け、冷蔵庫で冷やしておく。
- 器に杏仁豆腐を入れ、夏みかんとクコの実を盛り付け、マリネ液をかける。よけておいたミントを飾る。
マクロビオティック、グルテンフリー、低アレルギーメニュー(卵・乳・麦・落・そば・えび・かに不使用)
抹茶の濃厚ゼリー
抹茶の濃厚ゼリー(卵・乳・麦・落・そば・えび・かに不使用) *ゼラチン使用
抹茶のブームがきていますが、なかなか濃い抹茶に出会うことができません。
コーヒーゼリーは、落としたての香りのよいものを甘さを何も加えずゼリーに仕上げ、食べるときに、クリームとシロップをかけて食べるのが好きです。ならば、抹茶も、と。
とても抹茶の香りも味も豊かな、心地よい苦みのある1品に仕上がりました。
お子さまには、少々苦いかもしれません。お気を付け下さい。
泡立てながら冷やすと空気が入り、まろやかな仕上がりになります。
(材料 4人前)…抹茶 小2~4*、ゼラチン 2g、黒蜜 適宜、あんこ お好みで
*濃茶は小さじ4、薄茶は小さじ2
- ゼラチンは大1の水でふやかしておく。
- 抹茶に沸騰した湯200ccを加え、できれば茶筅で、なければ、泡立て器でよく混ぜる。①のゼラチンを苦和え、更に混ぜる。氷水のボウルを下にあて、混ぜながら、とろみがつくまで混ぜ、器に注ぎ、冷蔵庫で冷やし固める。
- お好みであんこをのせ、黒蜜をかけながら頂く。
*黒蜜のかわりに、豆乳とはちみつ同量で混ぜ合わせたものをかけても。 *大豆使用