このコーナーは消費者の高まる健康志向のなか、飲食店で提供する「体が喜ぶ健康的なメニュー」にスポットをあて、
ダイエット、アンチエイジング、アレルギー対策・美肌効果・骨粗しょう症対策、冷え性対策など様々なテーマでのメニューを毎月お届けします。是非、元気になるお店創りにお役立てください。
プチ薬膳~冬の養生ごはん~
プチ薬膳~冬の養生ごはん~
薬膳七草粥と薬膳福茶
毎年恒例、お粥の回です。今年は七草粥は召し上がりましたか?
七草粥は、1/7にお正月に贅沢をしてしまった胃腸をやすめるために食べるものとされていますが、七草はもともとデトックスの薬草。これから春に向けて、身体にとって必要な食材です。
また、薬膳では、5色の食材は、それぞれ五臓(大事な5つの臓器)にバランスよく入ると言われています。
今回は、五色粥を白粥とたまご粥バージョンで作ってみました。みなさま、お好みのものを加えて五色のバランスの良いお粥をつくってみてはいかがでしょうか。
今年も、心身ともに元気に過ごせますように。
<五色粥 白粥バージョン>
お粥は土鍋でゆっくりと炊き上げます。混ぜすぎると粘りが出てきてしまうので、混ぜすぎないように。
滋養強壮の黒豆、クコの実と毒消し作用があると言われるぎんなんを加えて。
(材料 3~4人前)…米 1合、黒豆 大2、銀杏 10~15粒、クコの実 10~15粒、七草セット 2pc、塩 適宜
- 米は、研いでざるに30分ほどあげておく。黒豆は、弱火でよく炒る。ぎんなんは、茹でて皮をむく。クコの実は、少量の水で戻しておく。七草は、さっとゆがき、水に落とす。細かく切って絞り、水気をよく切っておく。
- 土鍋に①のお米、1ℓの水を加え強火にかける。沸騰したら、一度底をなぞるようにかき混ぜ、ふたを少しずらしてし、弱火で10~15分煮る。
- お米がやわらかくなったら、火を消し黒豆を加え、ふたをし10分蒸らす。
- 器に盛り付け、黒豆、ぎんなん、七草、クコの実を飾る。塩を添える。
<五色粥 たまご粥バージョン>
卵はたっぷりと。加えたらすぐに火を消します。卵かけご飯風に。白は、今回は潤いをうながすゆり根を使用しましたが、七草に入っているすずな(かぶ)、すずしろ(大根)でも。かぶや大根は、消化をうながしますので、更にデトックス効果がでます。
(材料 3~4人前)…米 1合、黒豆 大2、クコの実 10~15粒、ゆり根 1/2ヶ、七草セット 2pc、卵 2ヶ、
塩・醤油 適宜
- 米は、研いでざるにあげ、30分ほどあげておく。黒豆は、弱火でよく炒る。クコの実は、少量の水で戻しておく。七草はさっとゆがき、水に落とす。細かく切って絞り、水気をよく切っておく。ゆり根は、1枚ずつ、ほぐしておく。
- 土鍋に①のお米、1ℓの水を加え強火にかける。沸騰したら、一度底をなぞるようにかき混ぜ、ふたを少しずらしてし、弱火で10~15分煮る。
- お米がやわらかくなったら、火を消し、ゆり根を米の上に加え、ふたをし10分蒸らす。
- ゆり根を取り出し、もう一度火にかける。ふつふつしてきたら、溶いた卵をまわしいれ、火を止めてから混ぜる。器に盛り付け、黒豆、ゆり根、七草、クコの実を飾る。塩と醤油を添える。
<薬膳福茶>
お正月には、縁起を祝い、福茶をよく入れますが、今回は、薬膳的効用を考えて。
黒豆:むくみをとります。腎によく効くと言われ、アンチエイジングとしても有名です。
なつめ:滋養強壮の食材として有名ですが、血を養う食材です。
ジャスミン:気をめぐらしてくれる食材です。ストレス解消に。
(材料)…黒豆 3粒、なつめ 1粒、ジャスミン 2粒
- 湯のみ茶わんに、よく弱火で煎った黒豆、なつめ、ジャスミンを加え、熱湯を注ぐ。ふたをして、3分蒸らす。
マクロビオティック、グルテンフリー、低アレルギーメニュー
(卵・乳・麦・落・そば・えび・かに・上白糖不使用)
大根のポタージュ
大根のポタージュ
民間療法に、第一大根湯という飲み物がありますが、大根は、昔から、薬としても用いられてきました。
今回は、大根の効用をいかし、甘酒とともにスープに。おいしいのはもちろんですが、胃腸によく効き、消化にもよいスープです。体調がすぐれない時や、アトピーなどにも。
(材料 3~4人前)…大根 300g、昆布だし 300cc、甘酒 100cc、豆乳 少々、塩 適宜、黒コショウ 適宜
- 大根は、あれば米のとぎ汁を使い、茹でる。やわらかくなったら、水にさらす。
- 昆布だしと①の大根を鍋に入れ、火にかける。30分弱火で煮込んだら、ミキサーにかける。甘酒を加え、沸騰しないように温め、塩で味を調える。
- 器に注ぎ入れ、豆乳をたらし、黒コショウをお好みでふり入れる。