このコーナーは消費者の高まる健康志向のなか、飲食店で提供する「体が喜ぶ健康的なメニュー」にスポットをあて、
ダイエット、アンチエイジング、アレルギー対策・美肌効果・骨粗しょう症対策、冷え性対策など様々なテーマでのメニューを毎月お届けします。是非、元気になるお店創りにお役立てください。
プチ薬膳~春の養生ごはん~
プチ薬膳~春の養生ごはん~
ストレスに強い身体を作る あさりの水玉ちらし寿司
春は、「肝」の働きが活発になります。
肝の働きが活発になり過ぎたり、逆に働きが悪かったりすると、イライラし、怒りっぽくなったり、不眠・うつ状態になったりします。
春は、生活環境が変わる時期でもあり、ストレスがかかりやすくもあります。
今回は、気持ちも明るくなる、水玉ちらし寿司。
旬のあさりは、肝が興奮しやすくなるのをおさえてくれます。酸味も同じような作用があるので、この時期、お寿司はおすすめです。
発汗作用や苦みの作用でデトックスをしてくれる、生姜や菜の花を用い、肝の働きを助けてくれる、卵やにんじん、消化をよくしてくれるかぶや大根などをのせて。
しっかりと、冬の間ためていたものをデトックスし、肝の働きを促すものをとり、ストレスに強い身体を作りましょう。
<あさりの水玉ちらし寿司>
水玉ではなく、上にのせる具材を桜の花型などで抜いてもきれいですね。
(材料2人前)…米 1合、あさり 150g、昆布 少々、生姜(せん切り) 1片、しそ(せん切り) 3枚、菜の花 4ヶ、
薄焼き卵 1枚、にんじん(薄切り) 20g、ラディッシュ(薄切り) 3ヶ、
紅芯大根やかぶなど(薄切り) 20g、アスパラガス 1本、
寿司酢(酢 大2、砂糖 大1、塩 小1)、白ごま 少々
- 米は研いで、30分ザルにあげておく。菜の花はさっと塩ゆで。薄焼き卵、にんじん他のせる具材は、型で抜く。アスパラガスは小口に薄切り。にんじんとアスパラガスは、さっと塩ゆで。大根やかぶは型で抜いた後に、3%の食塩水にさっと漬ける。
- あさりと昆布、水を450cc鍋に入れ、火にかける。あさりがすべて開いたら、あさりを殻からはずす。汁を漉し、この汁で米を炊く。炊き上がりに、殻から取り外した身を加える。
- 炊き上がったあさりご飯を寿司酢で酢どる。せん切りの生姜、しそ、白ごまを加え混ぜ、器に盛り付ける。
- 輪切りの薄切りにした水玉の具材をのせ、菜の花を飾る。
追加するなら…。
<くず鶏とねぎのお吸い物>
葛粉もこの時期、発汗作用が強く、肝の興奮を抑えてくれる食材。鶏にまぶすことで、胸肉がやわらかく口当たりよく仕上がります。
(材料)…鶏むね肉 40g、長ねぎ 20g、三つ葉 少々、くず粉 5g、だし 180cc、酒、薄口醤油、塩 少々
- 鶏むね肉は薄切りにし、くず粉を薄くまぶす。長ねぎは、3cmの長さに切り、縦に細く切る。
- だしを沸騰しない程度に沸かし、①の鶏肉をゆっくり火を通す。器に鶏肉、長ねぎを盛り付ける。だしを、酒、薄口醤油、塩で味を調え、器に注ぐ。三つ葉をのせる。
<春甘酒>
肝が疲れると、胃腸にも影響を及ぼします。また、この時期に多い花粉症も、胃腸の疲れが原因かも。春らしいピンクの甘酒で、腸内環境を調えましょう。
(材料 約300g)赤飯 100g、生米麹 100g、生姜(おろす) 適宜、ミント適宜
*乾燥の米麹を使用する場合は、倍の水の量
- 赤飯と水200ccを土鍋に入れ、火にかける。沸騰したら弱火で半分ふたをし、赤飯のお粥をつくる。
- ①を70℃まで冷まし、生米麹を加え、混ぜ、更に弱火にかける。
*このとき、あまりにも水分が少なければ、水を加える。
- 土鍋をタオルで包み、温かいところに5時間~7時間おく。
*または、保温ジャーなどに入れ、50~60℃をキープする。
- 甘く仕上がっていれば出来上がり。大匙3ほどと水100cc程度を鍋に入れ濃度を調え、弱火で温める。
器にそそぎ、生姜のしぼり汁を加え、ミントを飾る。
マクロビオティック、グルテンフリー、低アレルギーメニュー
(卵・乳・麦・落・そば・えび・かに・上白糖不使用・豆乳使用)
いちご豆乳ババロア くず仕立て
いちご豆乳ババロア くず仕立て
とろ~りとやわらかい食感のババロア風。いちごをたっぷりのせてどうぞ。
(材料2~3人前)…豆乳 100cc、ココナッツミルク 100cc、いちご 10粒、メープルシロップ 大1.5、くず粉 大1、
ミント 適宜
- 豆乳、ココナッツミルク、半量のいちごをミキサーにかける。くず粉を加えて、よく溶かす。メープルシロップを加え混ぜる。
- 鍋に①を入れ、中火にかける。かき混ぜながら、沸騰してから2分、よく練る。
- 器に注ぎ、粗熱がとれたら、冷蔵庫で冷やす。いちごとミントを飾る。