このコーナーは消費者の高まる健康志向のなか、飲食店で提供する「体が喜ぶ健康的なメニュー」にスポットをあて、
ダイエット、アンチエイジング、アレルギー対策・美肌効果・骨粗しょう症対策、冷え性対策など様々なテーマでのメニューを毎月お届けします。是非、元気になるお店創りにお役立てください。
プチ薬膳~夏の養生ごはん~
プチ薬膳~夏の養生ごはん~
豚とレモンのスパイスカレー
夏には、辛いもの、酸味のあるものが食欲をそそります。
今回は、ビタミンBやCをたっぷりととって、疲労回復もできる豚とレモンのカレーをご紹介。
最後に加えるレモンがさっぱりとさわやかで、まさに夏のカレー。
中医学的には、体内の液体が少なくなりやすい夏には、それ補ってくれる豚肉は最適な食材。
レモンは、口やのどの渇き潤してくれるとされています。食欲不振にも。
スパイスは、身体の気や液体をめぐらせてくれながら、利尿をうながし、むくみなども改善してくれます。
ただ、辛くし過ぎると、胃腸を痛めやすいので、辛いスパイスは注意が必要です。
辛みを好みで調整できるスパイスから作るカレーは、夏には特におすすめですね。
<豚とレモンのスパイスカレー>
塩こうじを使用することで、お肉がやわらかく短時間でできあがります。ご飯は、雑穀米や黒米などがおすすめです。辛さの調整はカイエンペッパーで。
(材料 2~3人前)…豚肩ロース肉塊 300g、塩こうじ 30g、玉ねぎ 中1ヶ、
にんにく・しょうがすりおろし 各大1/2、トマト 1/2ヶ、ココナッツミルク 100cc~、
カイエンペッパー 小1/4、コリアンダー 小1/2、クミンシード 小1/2、
ガラムマサラ 小1/2、レモン汁 大1、レモンスライス 1/4、なたね油 大1.5、ご飯 適宜
- 豚肉は一口大の大きさに切り、塩こうじをもみ込み30分おく。
玉ねぎは、みじん切り、トマトはさいの目に切っておく。
- 鍋に①の豚肉を入れ、焼き色がつくように表面を焼き付ける。焼き色がついたら取り出しておく。
- 同じ鍋に、なたね油と玉ねぎを入れ、中火で茶色になるまで炒める。すりおろしたにんにく、しょうがを加え、更に、トマトスパイスを全て加えて炒める。
- トマトの水分が飛び、ペースト状になったら、②の豚肉を戻し、ココナッツミルクを加えて蓋をし、10~20分煮込む。(水分は、水で調整する)
- 塩加減を調整し、レモン汁、レモンのスライスを加えて火を止める。*30分ほどおくと酸味が落ち着いてまろやかになる。
こちらもおすすめ…。追加するなら…。
<オクラのポリヤル>
ポリヤルは南インドで野菜炒めのこと。ココナッツを加えてマイルドに仕上げます。ココナッツは身体の熱をとり、オクラは消化を助けてくれる食材。カレーと一緒にどうぞ。
(材料)…オクラ3本、マスタードシード 少々、ガラムマサラ 少々、ココナッツファイン 大1/2、塩 少々、
なたね油 少々、赤とうがらしはお好みで。
- オクラは塩(分量外)でこすり、洗う。ヘタを取り、小口切りにしておく。
- 鍋になたね油とマスタードシードを入れ弱火にかけ、蓋をする。
- シードがはじけてきたら、オクラを加え、軽く炒め、更に蓋をする。オクラに火が通ったら、ガラムマサラとココナッツファインを加えて塩で味を調える。
<タコとトマトのフレッシュマリネ>
塩とビネガーだけでシンプルでさっぱりとした味に。こちらもカレーと一緒に食べるのがおすすめです。タコは、血を作り、トマトは液を作ると言われています。ともに、夏に必要な食材です。
(材料)…タコ 50g、トマト1/4~1/2、玉ねぎ20g、なたね油 小1、白ワインビネガー 小1、塩・砂糖 少々、
パクチー 適宜
- タコはスライス、トマトは一口大に。玉ねぎはみじん切りに切る。
- 鍋になたね油と玉ねぎを入れ、弱火で炒める。しんなりしたら、白ワインビネガーを加え、塩・砂糖で味を調える。
- ①のタコ、トマトの上に②をかけ、和えて冷蔵庫で冷やす。器に盛り付け、パクチーを飾る。
マクロビオティック、グルテンフリー、低アレルギーメニュー(卵・乳・麦・落・そば・えび・かに不使用)
桃の甘酒アイスクリーム
桃の甘酒アイスクリーム (卵・乳・麦・落・そば・えび・かに不使用)
米と米麹だけでつくった甘酒は、ノンアルコール。しかも飲む点滴とよばれ、夏にはぴったりの飲料です。これを使用して、まったりとしたアイスクリームを。他、バナナやスイカなどのフルーツもあいますが、秋にアレルギーがでやすい(喘息や肌荒れ)アレルギっこには、この時期から桃や梨をとるといいと言われています。
(材料3~4人前)…もも 1ヶ、甘酒 100cc、ココナッツパウダー(乳不使用のもの) 30g
- ココナッツパウダーは甘酒少々を温めるか、少量の湯(分量外)でよく溶く。桃は皮をむき種を取る。
- 材料を全てミキサーに入れ、ピューレ状にし、冷凍庫で冷やし固める。固まったら、一度フードプロセッサーにかけ、なめらかにし、器に盛り付ける。