このコーナーは消費者の高まる健康志向のなか、飲食店で提供する「体が喜ぶ健康的なメニュー」にスポットをあて、
ダイエット、アンチエイジング、アレルギー対策・美肌効果・骨粗しょう症対策、冷え性対策など様々なテーマでのメニューを毎月お届けします。是非、元気になるお店創りにお役立てください。
プチ薬膳~晩春の養生ごはん~
プチ薬膳~晩春の養生ごはん~
ストレスからくる疲れに 竹の子と牛肉の山椒煮
春は、「肝」の働きが活発になります。
上昇、発散の季節で、気持ちも明るくなり、向上思考になります。
が、些細なことがきっかけに、怒りやすくもなり、躁鬱もはげしくなります。これはまた、消化器系にも影響を与え、食欲不振になったり、疲れやすくなったりします。
目が充血したり、のどが痛くなるのも前兆かも。
たけのこは、解毒作用をもつ食材。肝の働きが熱しすぎるのをおさえてくれます。また、腸の働きが悪くなっているも補ってくれます。
牛肉は、疲れている身体に。また、山椒は、滞っている気や血流をめぐらせてくれます。
今回はぴりっと刺激のある青山椒の実で、たけのこと牛肉を甘辛に煮てみました。
この時期は、思っているより胃腸に熱がたまっていることも。適度な解毒作用でバランスを調えましょう。
<竹の子と牛肉の山椒煮>
炒めて煮るレシピもありますが、今回は油を入れずに甘辛に。山椒の実は、食欲増進の効果も。
(材料)…たけのこ(下茹でしたもの) 100g、牛肉(切り落としなど) 40g、砂糖 大1、醤油 大1、酒 大1、
みりん 大1、粒山椒(冷凍) 小1
- たけのこは、やわらかいところは大きめに、硬めのところは薄切りにする。
- 鍋に牛肉を入れ、火にかけ、砂糖を上からかける。砂糖が溶けたら、醤油、酒を加える。肉の色が変わったら、一度肉のみ取り出す。
- ②の鍋に、たけのこ、水60cc(分量外)を入れ、落し蓋をして煮る。煮汁が少なくなってきたら、②の肉と山椒を加え、みりんをまわしかけながら、煮からめる。
追加するなら…。
<イカバタ飯>
イカやタコは、この時期、発散されがちな血を補ってくれる食材。乳製品も同様です。しょうがは、香りよくおろして最後に加えて、気をめぐらせて。新生姜を使用して、針生姜をのせても。
(材料 2合分)…米 2合、ヤリイカ 2杯、バター 30g、醤油 小1、塩 小1/2、酒 小1、おろししょうが 1かけ、
紫蘇 5枚
- 米は研いで、ザルに30分あげておく。ヤリイカは、適当な大きさに切る。紫蘇はせん切りにし、さっと水にさらす。
- 鍋にバターを入れて火にかけ、ヤリイカを炒める。醤油を加えたら、①の米と塩を加え、さっとまぜ、水を加えて共に通常通りに炊く。
- 炊き上がりに、酒とおろししょうがを加えて、15分蒸らす。炊き上がったら、紫蘇を加える。
<玉ねぎスライス ピーナッツ和え>
新玉ねぎが美味しい季節。玉ねぎは、沈んでいる気持ちをめぐらせてくれる効果が。そら豆は、疲れている胃腸を助けてくれる食材。ピーナッツもイカ・タコ同様、血を作る手伝いをしてくれる食材です。
(材料)…新玉ねぎ 100g、そら豆 10粒、ピーナッツバター(砂糖不使用のもの) 小2、砂糖 小1、
薄口醤油 小1、酢 小1/2~1、ピーナッツ 適宜
- 新玉ねぎはスライスし、辛いようであれば、少し水にさらす。そら豆は、塩ゆでし、薄皮をむいておく。ピーナッツは砕いておく。
- ピーナッツバターに、砂糖、薄口醤油、酢を加え、混ぜ合わせる。固いようであれば、少し水または、煮切り酒(分量外)を加えてのばす。
- 器に、①の玉ねぎ、そら豆を和えて盛り付け、②のタレをかけて、砕いたピーナッツをちらす。
マクロビオティック、グルテンフリー、低アレルギーメニュー
(卵・乳・麦・落・そば・えび・かに・上白糖不使用)
桜風味の塩おはぎ
桜風味の塩おはぎ
中にあんこを入れて、逆転おはぎ。つぶしたご飯には、桜の塩漬けを混ぜて、ほんのり桜の香りとともに。小さめにかわいくにぎって。
(材料3ヶ)…ご飯 120g、あんこ 45g、桜の塩漬け 9ヶ
- 桜の塩漬けを水にさらし、塩をぬく。飾り用で3つ残し、残りを茎をとって花の部分だけみじん切りにする。
- 炊き立てのご飯を半分ほどつぶし、①の刻んだ桜の塩漬けを加えて混ぜる。ご飯とあんこを3等分にし、真ん中に丸く丸めたあんこを入れて、にぎる。上に、桜を飾る。