このコーナーは消費者の高まる健康志向のなか、飲食店で提供する「体が喜ぶ健康的なメニュー」にスポットをあて、
ダイエット、アンチエイジング、アレルギー対策・美肌効果・骨粗しょう症対策、冷え性対策など様々なテーマでのメニューを毎月お届けします。是非、元気になるお店創りにお役立てください。
プチ薬膳~秋の養生 咳がとまらない、肌のかゆみなどに~
プチ薬膳~秋の養生 咳がとまらない、肌のかゆみ、などに~
菊花茶豚
この時期、「咳がとまらない」と言う方に、よくお会いします。
熱などはないのに、咳だけがなかなかとまらない。
また、肌がかゆくて、とか、かきむしって炎症おこしちゃって、ということもよく聞きます。
それは、夏の暑さから、臓器がまだ熱を持ち、秋の乾燥にむけて、身体を潤す力が足りないのかもしれません。
中医学では、秋の臓器は、肺と大腸。この時期は、残っている熱を取り去りながら、肺をうるおす食材を多く使うようにしましょう。
豚肉や卵、乳製品、ナッツ類などがおすすめです。
今回は、風邪にもよく効く菊の花のお茶で、豚を煮込みました。のどにいいはちみつを使ったタレに漬け込んで。煮込んだスープもぜひ。効用がスープにも染み出ていますので。
<菊花茶豚>
菊花茶は、中国茶が売っているお店や、ドラッグストアなどでも手に入ります。
喘息によいといわれるぎんなんや、空咳に効くと言われる松の実も一緒に。
(材料4~5人前)…豚もも、または肩ロース塊肉 500g、菊花茶 10g、ぎんなん 20粒、松の実 大2、
醤油 100cc、酒 100cc、酢 100cc、はちみつ 大4、塩・コショウ 適宜、パクチー 適宜
- 鍋に菊花茶と水1ℓを入れ、火にかける。沸騰したら弱火にし、豚肉を加えて落し蓋をする。そのまま、弱火で40分煮る。
- 醤油、酒、酢、はちみつを合わせ、一度沸騰させる。軽く茹でて皮をむいたぎんなん、松の実を漬け込んでおく。
- 豚肉が煮えたら、②のタレに30分漬ける。薄く切り、ぎんなんと松の実と共に皿に盛り付け、パクチーを飾る。お好みで、タレをかけて食べる。
- ①の残ったゆで汁は、一度漉し、沸騰させて、アクをきれいにとる。塩・コショウで薄めに味を調えスープに仕上げる。お好みで、②のタレを少量たらす。
こちらもおすすめ…。秋の身体に。
<いろいろきのことごぼうの塩麹炒め>
肌の調子の悪さは、大腸が疲れていることもよくあります。口のまわりに何かふきでものなどできていませんか?これもサインのひとつ。大腸によい、きのこ、ごぼう、塩麹を使用して。
シンプルだからこそ、調理方法にポイントが。とまらなくなる1品です。
(材料)…えのき、エリンギ、舞茸などきのこ数種類 100g、ごぼう 30g、塩麹 大1、酒 大1、葛粉 小1、
すだち 1/2ヶ
- きのこは適当にほぐし、エリンギなどは薄切りにする。塩麹、酒をまぶし、油をひかずにフライパンで焼き色がつくまで乾煎りするように焼き、取り出す。
- ごぼうは、ささがきにし、水にさらす。よく水気をふきとり、くず粉をまぶす。①のフライパンで、やはり油をひかずに乾煎りする。
- ①と②を合わせて器に盛り付け、すだちを添える。
<梨と長芋のスープ>
梨や長芋は、肺によいとされ、この生薬は咳止めや肌のかゆみなどの漢方薬としても使われます。
(材料 2人前)…梨 小1/2ヶ(正味 50g)、長芋 50g、生クリーム 大4、塩・コショウ 適宜、セロリシード 少々
- 梨は皮をむき、種をとり、厚めにスライスする。長芋も皮をむき、厚めにスライスする。
- ①と水300ccを鍋に入れ火にかける。沸騰したら弱火にし、30分煮だす。
- ②をミキサーにかけ、裏ごしする。再び温め、生クリームを加え、塩コショウで味を調える。器に盛り付け、セロリシードをちらす。
マクロビオティック、グルテンフリー、低アレルギーメニュー
(卵・乳・麦・落・そば・えび・かに・上白糖不使用)
ふるふるコーヒー ココナッツミルク
ふるふるコーヒー ココナッツミルク
コーヒーゼリーをココナッツミルクで。生クリームとはちょっと変わったトロピカルな香りで。
今回は、寒天とくず粉両方使い、ふるふるな食感に仕上げました。コーヒーは、でカフェやたんぽぽコーヒーなどお好みのものでどうぞ。
(材料 4人分)…コーヒー粉 40g、くず粉 大1.5、粉寒天 1g、ココナッツミルク 大3~、てんさい糖 大1~、
- コーヒーを通常の濃さの2倍でドリップする。今回は、水300cc。
- ①のコーヒーに、くず粉、粉寒天を入れてよく溶かし、火にかける。沸騰したら、1分練り、器に注ぎ、冷やし固める。
- てんさい糖と同量の水を火にかけ、煮溶かし、さましてシロップを作る。ココナッツミルクは、サラサラし過ぎている場合は、コーヒーフィルターなどに入れ、少し水を切る。